2023年10月30日
2002年2月
『悪魔の飽食』はありませんか、と最近よく訊かれる。森村誠一が旧日本陸軍731石井部隊の記録を追跡し、大ベストセラーとなった本だ。そういえばいつの頃からか、うちの店では見かけなくなった。731部隊は細菌戦を想定した研究を中国で行い、捕虜や民間人に対して悪夢のような人体実験をくり返していた。先般米国でばら撒かれた炭疸菌も、もとをたどれば731部隊が開発したものだという噂もある。インターネットで検索したら、角川文庫版が、まだ新刊書店で入手できるようだ。急に読みたくなった。